慌ただしく過ぎる日々に焦りがつのるけれど、新しい年を音楽で迎えられた幸せは何に変えられるものではないです。
アンドレア・バッティストーニが指揮する東急ジルベスターコンサートの華やかなカウントダウンは、ヴェルディの《アイーダ》より凱旋行進曲という事もあり、とても彼らしい音楽になったのではと感じています。僕の周りでは少しの間新年話題になりました。
テレビ放送には収まっていないかもしれないですが、彼の新年のメッセージが印象的でした。
戦争や政治的な対立、緊迫などが続く今だからこそ詩を読み、美しい絵を観たり、音楽を聴き、オペラを観に劇場に来てください。私達はいつでもそこにいます、というような事だったと思う。
新年のおめでたい雰囲気の中で、ひとつ芯のある言葉が、オーチャードホールに集まったひとりひとりに残ったのではないでしょうか。絵画芸術やオペラや音楽会などが時代に取り残されているのではなく、確固たる存在としてあるのだというプライドを芸術家に与えてくれるような気持ちもしました。
2019年上半期は刺激的な一年になりそうなので、与えられた環境や仕事以上に自分の中の蓄えを増やしていけたらと考えています!
音楽にあふれた、愛しい日々が共にありますよう願っております。